Nexus5x開封!その3-何はともあれアンロック&ルート化-
新規端末といえばアンロック処理です。
アンロック&ルート化はAndroidの深部を弄るために必要な処理ですが、アンロックする際「初期化」が必要になってしまいます。
ある程度設定を移行した後で初期化するのは大変面倒です。なので端末が届いたらアンロックだけでもしておきましょ。
目次
アンロック
アンロックとは、Androidのブートローダーをアンロック処理する事を指します。
ブートローダーをアンロックする事で、カスタムリカバリを導入したりroot化を実行したり、ブートローダー画面で様々な処理を行えるようになるのです。
但し、このアンロックが曲者で
アンロックすると端末内に含まれるデータがすべて消えて初期状態に戻るのです。
その為これらの行為を行う場合、端末到着直後に実施する必要があるわけです。
但し。これらの
- アンロックだったり
- カスタムリカバリだったり
- ルート化だったり
は、ちょっとでも使うバージョンが違ったりするとすーぐ
- OSが起動しなかったり
- ループ状態入ったり
- エラー頻発でまともに動かなかったり
するので、綺麗な状態で使いたい人はやらないほうがよいです。
でも私はどうせ後でroot化したくなるのがわかってるので最初にアンロックします。
Unlock手順
javaのインストール
なにはともあれ最新版のjava導入が必要になります。
既に入れている人もいるでしょうが念のため最新版いれておきましょ。
platform-toolsのインストール
次はplatform-toolsの導入です。
AndroidSDKから取得してもいいのですが、イロイロ入れなきゃいけないので私は単品で取得しました。
こちらはgoogleが直接提供しているアプリ群です。現在のバージョンは「23」でした。
これを適当なフォルダに解凍しましょ。
これで準備完了です。
端末側の準備
開発者向けオプションを開いて、「OEMロック解除」をチェックする必要があります。
その為、どうせ初期化するけどアクティベーションする必要があります。あきらめましょう。
ブートローダーの起動
上記準備が終わったら、ケーブルでPCとNexus5xをつなぎます。
この際USB-Cのアダプタなど利用してデータ通信が出来ないと正しく動作しないのでその場合は専用のケーブルなど準備下さい。
Anker製品は安定してていいよね
ケーブルをつないだら
- Nexus5xの電源を落とす
- Nexus5xの電源ボタンとボリュームダウンボタンを同時押し
でブートローダーが起動します。
こんな画面です。
fastbootの実行
先程ダウンロードした「platform-tools」を解凍し、fastboot.exeのフォルダで
- Shift押しながら右クリック
すると「コマンドウィンドウをここで開く」が出ます。これを選択。
その後コマンドプロンプト画面で
fastboot oem unlock
と入力すると処理が開始されます。簡単だね。
もしここで処理が開始されなかったら、コマンドプロンプトを「管理者で実行」してみて下さい。権限不足かもしれません。
すると端末側でアンロック許可を求められるので「Yes」を選択するとアンロックが行われます。
その後しばらくグリグリ処理されますが、完了すればブートローダー起動時にDevice StateがUnlocked となります。これでアンロック完了。
ルート化
アンロックが終われば、後はこんな手順
- カスタムリカバリの導入
- SuperSUの導入
- ルート化
順次入れて行けばルート化となるのですが・・
今回はroot化せず、root機能が欲しくなったとき変更する予定なので
カスタムリカバリの導入のみ行いました。
カスタムリカバリの導入
この項目では先程導入した「platform-tools」を利用します。
カスタムリカバリの取得
私はTWRP党です。サイトからダウンロードしてきます。
取得し、解凍すると.imgファイルが出来るので、これをplatform-toolsを解凍したフォルダに配置します。
fastbootの実行
再度fastboot.exeがあるフォルダで
- Shift押しながら右クリック
で「コマンドプロンプトをここで開く」を選択。
コマンドプロンプトにて
fastboot flash recovery twrpxxxxxx.img
と実行します。
(twrpxxxx.imgの部分は、前項でコピーしたimgファイルの名前です)
これにてカスタムリカバリの導入はおしまいです。
ブートローダー画面から「Recovery mode」を選択すると導入したTWRPが起動します。
結果
本記事としては、以上の通りカスタムリカバリの導入までとなりますが、実はお試しでイロイロ弄ってたトコロ
- root化自体は簡単
- ただし暗号化解除した上でroot化が面倒
という事が分かりました。
カスタムされたimgファイルで暗号化解除が可能なのですが対応可能なバージョンがシビア。
そしてAndroidのファームウェアダウンロードサイトが激重
バージョン違いで容易に起動せず
と完璧なroot化状態に持っていくのはちょっと手間でした。
いくら起動しない状態・ブラックアウトになっても文鎮化となることはほぼ無いNexusシリーズですが、一歩間違うとそれも免れないので今回ご紹介としてはTWRPまで。という事にします。私もRoot化後、「アンロック&カスタムリカバリのみ」状態に戻しました。
まとめ
弄れば弄る分だけ深みにはまるAndroidの世界ですが、そのさわりの部分を簡単に紹介してみました。
後で弄りたくなってもアンロックしてないと弄れないのでソコだけ参考にしていただけたら。と思います。
ちなみにTWRP入れているとOTAからのAndroidバージョンアップが適用されなかったりします。その時は利用しているAndroidのrecovery.imgでも焼き直せば適用されるようになるので当てなおして下さい。
Nexusシリーズのイメージは大体ここにあります。ここで落としたイメージを焼き直せばOK。
その時のコマンドは
flashboot flash recovery recovery.img
みたいになるはずです。がんばれ。
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Comment
個人情報を守るため、ルート化したXperia z4をアンルート化したいのですが、オススメのツールや方法がありますか?
ありがとうございます。
オススメの方法などは無いのですが、私はいつもadbを利用して行ってしまっております。
Xperiaを所有していないので曖昧な回答で申し訳ないのですがアンルートするだけであればSuperSUなどで行えませんか?